(C) vnexpress ゴック容疑者 写真の拡大. |
(C) vnexpress 妻の遺体が埋められていた穴と形見のペンダント 写真の拡大 |
メコンデルタ地方ロンアン省ドゥックフエ郡ミータインドン村で11日、男が妻を殺害し、自宅の隅に埋める事件が発生した。男は16日、同省警察に自首して身柄を拘束された。
身柄を拘束されたのは、同村に住むファン・タン・ゴック容疑者(45歳)。同容疑者は1991年に妻のファム・ティ・ランさん(45歳)と結婚し、3人の子供を授かった。同容疑者一家は2010年から同村にあるランさんの実家で、ランさんの両親と同居していた。
2013年頃、妻が遠い親戚の男性と不倫関係にあることを隣人から聞かされたゴック容疑者は、隠れて電話をしたりメッセージを送ったりしている妻に腹を立て、日頃から言い争いが絶えず、殴り合いも日常茶飯事だった。妻に暴力を振るった同容疑者は、義理の両親に家から追い出され、近所にあった義理の両親の土地に家を建てて別居することになった。
警察の取り調べに対しゴック容疑者は、妻を殺害した動機について、「2014年半ば頃、義理の両親が夫婦2人に譲ると約束していた広大な土地と一軒家を、妻1人に譲るよう遺書が書き換えられた上、離婚を求められた。事件当日、妻が私のところを訪れて、同居していた頃の2人の借金を返済するからと1億VND(約57万円)を要求してきたことにカッとなり、斧で頭部を殴って殺害した」と供述している。
妻を殺害した後、ゴック容疑者は建設中の自宅の隅に掘った穴に遺体を埋めて隠した。更に、「いつか末の娘が結婚する日、私は娘に全ての真実を語る」という内容の告白文と共に、妻が身に付けていたペンダントを自宅の柱のふもとに埋めた。同容疑者は、数か月前から妻の殺害を計画しており、遺体を埋めた穴も事前に掘ったものだった。しかし、妻にまだ未練があった同容疑者は、殺害の実行を躊躇していたという。
事件から5日後の16日、ランさんが行方不明になったことで同村警察から事情聴取のために呼び出された同容疑者は、後悔の念に駆られ、同村から約70km離れた同省警察に自首した。