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ある仏教寺院の住職が、携帯電話専門店で「iPhone 6」を購入・使用しているところを撮影した自分の写真をフェイスブックに掲載し、信徒から苦情が殺到して大きな話題となっている。
批判の的となっているのは、紅河デルタ地方ハイズオン省ハイズオン市タンフン村にあるクオンサー寺の住職、ティック・タイン・クオンさん(実名:ファム・ゴック・クオン、男性・41歳)。クオンさんは、「ハイズオン初のiPhone 6を手に入れた!」というコメントと共に自分の写真をフェイスブックページに掲載し、更にその翌日には超高級携帯電話「Vertu」を使用している写真を同様に掲載した。
クオンさんのフェイスブックページには、この他にも僧侶としてあるまじき書き込みや、超高級自動車を運転したり、有名芸能人とイベントに参加したり、美男子と楽しんだりしている様子を撮影した写真が度々投稿されていた。現時点でこのフェイスブックページは閉鎖されている。
これについてクオンさんは、「僧侶だからといって、高級なスマートフォンを使用してはいけないというわけではない」としながらも、「(写真に写っている)携帯電話は、携帯電話専門店のオーナーの依頼により同店で幸運を呼ぶ儀式を行った後にプレゼントされたもので、私が購入したわけではない。また、私のフェイスブックページを通じて商品を宣伝したいというオーナーの要望に応えて写真を投稿しただけだ」と陳情した。
この騒動についてベトナム仏教協会の責任者は、「クオンさんの言動は仏教の理念に沿ったものではない。当会に泥を塗ったこの行為は仏教信徒だけでなく、国民の仏教に対する信頼を低下させてしまった」と指摘し、クオンさんに反省を求めた。