(C) vnexpress 初めに逮捕された容疑者5人 |
南中部沿岸地方ビントゥアン省で18日午後15時半ごろから17時半ごろにかけて、賭博をめぐるトラブルで拳銃を発砲した容疑者8人を警察が追跡するという捕り物劇が展開された。容疑者のうち7人は激しい銃撃戦の後に逮捕され、残る1人は逃亡の末、翌日自首した。この事件で地元住民の女性1人が容疑者の撃った銃弾を受け、軽傷を負った。
容疑者8人は同日午後13時ごろ、車で同省ハムトゥアンナム郡タンラップ村を訪れ、地元の男たちと闘鶏に興じた。容疑者らは賭けで負けたにも関わらず負け分を支払わなかったため、これに腹を立てた地元の男たちがレンガや石で殴りかかった。すると容疑者の1人が拳銃を取り出して発砲し、8人は車に乗って走り去った。
地元住民の通報を受け、同省警察は直ちに検問所を設置すると共に、くだんの車を追跡。容疑者らの車と警察車両とのカーチェイスとなり、容疑者らは拳銃で応戦して激しい銃撃戦となった。容疑者8人のうち5人は車でホーチミン市方面へ逃走しようとしたが、ビントゥアン省ハムタン郡タンドゥック村で警察に阻止され、あえなく御用となった。
残る3人はバスに乗り換えたが、警察はすぐに容疑者らの乗ったバスを特定。これに気付いた3人はバスを降り、逃走を続けようとした。しかし1人はその場で逮捕され、1人は民家に逃げ込み、残る1人はいつの間にか逃亡していた。
容疑者の1人が逃げ込んだ民家を警察100人余りで取り囲み投降を呼びかけたが、容疑者はこれに応じず、立てこもったまま拳銃を乱射し抵抗を続けた。警察は民家内に催涙ガスを噴射し、これに耐え切れなくなった容疑者が外に飛び出したところを逮捕した。容疑者が立てこもっていた民家の住民はタイミングよく逃げ出していたため、幸い人質の被害に遭うこともなく無事だった。
警察は、容疑者7人から拳銃4丁を押収。容疑者らは東南部ビンズオン省で横行している暴力団のメンバーであることが判明している。なお、逃亡していた容疑者の最後の1人は19日夜、ビンズオン省トゥーザウモット市警察に自首し、その後身柄はビントゥアン省警察へ引き渡された。ビントゥアン省警察は引き続き、逮捕した容疑者らから事情聴取を行っている。
※最終更新:2014年9月22日13:30 JST