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最近、日本の獅子舞に似たムアラン(麒麟舞)を演ずる若者のグループが、家主の隙に乗じて高価な家財を盗み出すという盗難事件が頻発している。6日付ファップルアットタインフォーが報じた。
ホーチミン市ビンタン区に住むロアンさんは先日、新年を祝うムアランのグループを家の中に招き入れた。グループが去ってから、棚の上に置いておいた買ったばかりのアイフォンがなくなっていることに気が付き、グループの後を追って問いただしたが、シラを切られただけだったという。ロアンさんは、「ムアランにはもうコリゴリ」と話した。
催し物などに出演する本職のムアラングループもあるが、旧正月(テト)だけ活動するアルバイトのグループも多い。こうしたグループは通常15~20歳の男性4~5人から成る。その中には窃盗を働く輩もいるため、ムアランの姿を近所で見かけると、戸を閉めて居留守を使う家が増えている。
警察関係者によると、被害届を出す人が少ないため実態はまだよく把握できていないという。警察はまもなく迎えるテトに備えて、住民らに注意を呼び掛けている。