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ホーチミン市トゥードゥック区と東南部ビンズオン省ジアン町の境界付近に位置する大学村の学生寮周辺ではここ数年、夜になると路上に売春婦が出没する。彼女達のお目当ては裕福な男子学生だ。9日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
彼女達の近くにバイクを停めると、すかさずお誘いがかかる。学生だからお金がないと話すと、特別割引があるという。どんな割引か問うと、「もし大学1年生だったら30%の割引、それ以外は20%引き。事前に学生証をチェックさせてもらうけど・・・」との答え。学生証を家に置き忘れたと言うと、「あんた、からかってんの」と口調を変えた。
売春婦のほとんどは、自分も大学生だと自称する。「家族が貧乏で家計が苦しいため、学費と生活費を稼ぐために売春している」というのが決まり文句だ。それを信じて1年間同棲し、別れる時にノートパソコンや携帯電話を持ち逃げされた学生もいる。
同様の被害に遭う学生は少なくないが、面子がつぶれることや復讐されることを恐れて告訴に踏み切る人はほとんどいない。大学側は毎年、新入生向けに生活上の注意を喚起する活動を行い、地元警察も巡回活動を強化している。