ハノイ市警察麻薬犯罪捜査課と公安省傘下の南部麻薬犯罪調査局(C47B)はこのほど、ベトナム警察と在ホーチミン・オーストラリア警察支部(AFP)の協力のもと、海路によるベトナム~オーストラリア間の麻薬輸送を行っていた密輸グループを逮捕したと発表した。20日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
捜査当局によると、容疑者の1人グエン・ミン・ヒエン(オーストラリア国籍:50歳)は7月、東北部ランソン省から送られてきた麻薬入りの荷物を受取り、ホーチミン市に移動。受取った荷物を同市カットライ港から出航するコンテナ船に載せて、オーストラリアへ輸送した。2つめの荷物が送られてくると、同じルートで輸送し、同容疑者もベトナムを出国した。捜査当局は、密輸メンバーを一斉に逮捕するため、その後も内偵を続けた。
一方、ベトナム側から連絡を受け、西オーストラリア州フリーマントルのコンテナ港に張り込んでいたオーストラリア警察は、荷物を受取りに現れた密輸メンバー5人(いずれもオーストラリア国籍)を逮捕、大量の麻薬を押収した。押収した麻薬は時価総額にして数十万ドルに上るという。