ハノイ市ザップバット・バス・ターミナルで28日、バイクタクシーに乗ったままヘルメットを外し携帯電話で通話していたとして交通警察に注意され反論した男性が、警官に警棒で首を殴られ瀕死の状態となっていたことが、男性の家族の訴えで明らかになった。3日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
調べによると、ハイバーチュン区在住のチン・スアン・トゥンさん(53歳)は南中部ビンディン省に向かうため、28日午前10時ごろ、バイクタクシーでバスターミナルに向かった。裏門に到着したトゥンさんは、バイクタクシーに乗ったままヘルメットを外し友人に電話をかけていたところを交通警察に注意された。トゥンさんが反論すると、警官は警棒でトゥンさんの首を殴り、警察署に連行した。トゥンさんは首の痛みを訴えたが、同日21時まで身柄を拘束され、その後やっと交通警察の車両で病院へ搬送された。
病院によると、でトゥンさんは頚椎2個を骨折しており、生存率20%の瀕死状態に陥っているという。死を免れた場合も全身不随になる可能性が高いと見られている。ホアンマイ区警察は事件関係者を職務停止処分すると同時に事件の裏付け捜査を進めている。