ハノイ市で今年5月、頭部のない女性の遺体が発見された事件で、元恋人を殺害し金品を奪ったとして殺人罪と強盗罪に問われハノイ市人民裁判所で7月に死刑判決を受けたグエン・ドク・ギア被告(26歳・男)が、控訴したことが分かった。
ギア被告の弁護士ゴー・ゴック・トゥイ氏によると、控訴すれば死刑執行までの時間を引き延ばしギア被告と面会できる機会も増えると同被告の家族に話し、家族がギア被告に控訴するよう説得したという。トゥイ氏は、控訴審で再び死刑判決が出たとしても、恩赦を申請する機会は残されていると述べた。
ギア被告は法廷で犯行を全面的に認め被害者の家族に謝罪、「自分の犯した罪は、死をもってしても消えない」と涙ながらに証言していた。被害者グエン・フオン・リンさん(26歳)の父親は控訴の知らせに驚きを示したが、ギア被告の家族の願いは尊重すると語った。