16日午後、中部フエ市で人民軍の軍人が結婚を恋人に拒否されたと思い込んで腹を立て、ライフルとともに無関係の少女を人質にホテルの部屋に立てこもる事件が起きた。第4軍区特殊部隊は約12時間後の17日午前5時半ごろ、突入作戦を実行して男の拘束と人質の救出に成功した。
調べによると、男は第4軍区968師団所属の中士グエン・バン・ミン(22歳)。ミンにはHさん(21歳)という恋人があり結婚を希望していたが、両家の家族は話し合いの末2人の結婚は生活が安定してからということで合意した。ところがミンはこれを拒否されたと思い込み、16日正午ごろ、所属部隊からAK47型ライフルと約30発の銃弾を持ち出してHさんの家のあるフエ市に向かった。
フエ市では、ライフルを抱えてうろついているミンを不審に思った通行人が警察に通報、警察官らが現場に到着するとミンは彼らに銃口を向け、バイクタクシーを脅してビーザ地区方面に移動した。ミンはグエンシンクン通りのホテルでバイクを止めさせ、たまたま近くに居合わせた高校1年生の女子生徒を人質にしてホテル3階の部屋に立てこもった。ミンのろう城は約12時間に及び、その間ライフルを11発発射して威嚇を続けたが、特殊部隊の突入から約10分でけりがついた。