中部高原地方ダクラク省警察の発表によると、年初からこれまでに同省内で空き巣事件が約30件発生しているという。これらの事件の手口は、狙いをつけた対象者をマークして生活サイクルを把握し、外出時に大胆に家屋を破壊して空き巣に入るというもの。
10月だけでも同省バンメトート市で6件の被害が出ている。同市ホアタン村のブー・ヒュー・ティエンさんは10月2日朝にかぎをかけて外出したが、昼に帰宅してみるとかぎが壊され金庫に入れておいた3500万ドン(約17万5000円)が消えていたという。また、同市タンアン地区のグエン・ティ・サムさん宅では留守中、トタン屋根を切り取られて侵入され1400万ドン(約7万円)を盗まれた。多くの現場には犯人の物とみられるおのが残されていたという。
犯人がおのを使って扉やかぎなどを破壊すれば大きな物音がするはずだが、近所の家の人々は、家の修理か改装でも始まったのかと思い、気にかけなかったと話している。同省警察は、ほとんどの事件の手口が似ているため同一犯の可能性が高いとみて捜査を続けている。