9月25日午後3時半ごろ、ホーチミン市ゴーバップ区17地区の集合住宅で、住人のグエン・バン・ドン(30歳・男)が妻グエン・ティ・アインさん(24歳)を人質に立てこもる事件が起きた。
大きな物音とアインさんの助けを求める叫び声を聞いて駆けつけた隣人らによると、ドンはアインさんの両手両足をベッドに縛り付け、両手に持った刃物をアインさんの首に突きつけながら帰省のための飛行機代を渡せと脅していたという。隣人らは仲裁に入ろうとしたが、ドンが室内に立てこもったため、警察に通報した。
現場には複数の警察官が急行し、1時間以上にわたって刃物を捨ててアインさんを解放するようドンを説得した。しかし聞き入れられなかったため強行突入を決断、扉を破って突入すると炭酸ガスを噴射した。ガスを浴びたドンはその場で気を失い、アインさんとともに病院に搬送された。
隣人らによると、ドン夫妻は北部バクザン省からホーチミン市に来て働いていたが、ドンが定職に付かず朝帰りを繰り返していたためけんかが耐えなかったという。