ハノイ市ロンビエン区警察は15日、1週間前に誘拐され行方不明になっていた生後5カ月の赤ん坊ブイ・ニャット・アインちゃんを無事保護するとともに、レ・ティ・フエン(27歳・女)を誘拐容疑で逮捕した。
アインちゃんの母親ブイ・ティ・トゥオンさんによると、アインちゃんはロンビエン区のドクザン総合病院に入院し治療を受けていたが、8日正午ごろ知り合ったばかりのグエットという女がアインちゃんの様子を見にきたという。トゥオンさんはグエットにアインちゃんを見ているように頼んで昼食を買いに出かけ数分後に戻ったところ、病室から2人の姿が消えていた。
トゥオンさんからの通報を受けたロンビエン区警察は、グエットがハノイ市タインオアイ郡在住のレ・ティ・フエンだとつきとめ、その周辺の人間関係を中心に捜査した結果、14日になって北部フンイエン省バンラム郡ダイドン村のグエン・ティ・オアインさん宅にいるアインちゃんを発見した。
調べに対しオアインさんは、フエンから1050万ドン(約5万4000円)でアインちゃんを買ったが、その際アインちゃんの母親はがんにかかっており子どもを育てられないとの説明を受けたと話している。フエンはオアインさんに子どもの委任状やIDカードのコピーも渡していた。