ドンナイ省総合病院のゴー・ドク・デー外科長は9月25日、同省スアンロック郡在住の女性ディエウ・ティ・ズンさん(22歳)の胃から800グラムの毛髪の固まりを摘出する手術に成功したと明らかにした。ズンさんは同月15日に地元の病院から同病院に転院した。転院時には右下わき腹にこぶがあり、顔面蒼白(そうはく)、食欲不振などの症状があった。CTスキャンと内視鏡検査の結果、大きな何らかのかたまりがズンさんの胃を拡大させていることが分かった。医師らは緊急手術を行い、胃の中から毛髪の固まりを摘出した。
デー外科長は、「ズンさんの容体は安定しており、もうすぐ退院できる。くぎなどを飲み込んだ精神疾患の患者を手術するケースは多いが、毛髪は初めてだ」と話す。しかしズンさんには精神疾患も見られず、毛髪が胃に入った原因は今も解明されていない。