ホーチミン市警察は20日、サムスン製29インチテレビ243台(総額15億ドン相当<(約1000万円>)を積んだサムスンビナ社のコンテナ車盗難事件に関与したとして容疑者8人を逮捕した。
この事件の首謀者はメコンデルタ地方アンザン省出身のフイン・クォック・ビン(28歳・男)容疑者で、はじめから窃盗目的で運送サービス会社に偽の履歴書を送り、運転手として採用されていた。採用から10日後の8月15日、サムスンビナ社の倉庫からテレビを積載したコンテナを港まで運ぶよう指示を受けたビン容疑者は、助手に用事を言いつけて車から降ろすと仲間に電話し、東南部ビンフオック省とドンナイ省の2カ所でコンテナのテレビを仲間の車に移し替えた。さらにビン容疑者は、空になったコンテナとけん引車も売り払おうとしたが、車の出所が不明確だったため失敗に終わっていた。
ビン容疑者は仲間のカオ・バン・サン(36歳・男)に盗品の売却を任せていたが、実際にはサンから指示を受けたマイ・バン・ノン(31歳・男)がホーチミン市内の電気製品販売店に盗品を売り込んでいた。このノン容疑者が同市1区の店で盗品売買の現行犯で逮捕されたことから、ビン容疑者やサン容疑者らの逮捕につながった。