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- 南米ペルーでAPEC首脳会議開催
- APEC役割促進で3つの方向性を提案
- 危機にこそが「機」があると主張
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ルオン・クオン国家主席はペルーの首都リマで16日に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(APEC Economic Leaders’ Meeting=AELM)に出席してスピーチを行った。
国家主席はスピーチで、世界経済が依然として低迷するなか、保護主義やサプライチェーンの混乱または断片化が増大しているが、国際的な経済協力と統合の必要性は依然として非常に強いと主張。デジタル変革やグリーン変革が進むことで多くの創造的ソリューションと協力の機会をもたらしているとし、危機にこそが「機」があると述べた。
国家主席はこれを踏まえ、APECの役割と貢献をさらに促進すべく、以下の主要な方向性を提案した。
◇貿易・投資の自由化を引き続き推進するとともに、ルールに基づいた多角的貿易体制を強化し、金融、技術、知識、労働力の国境を越えた協力をさらに促進すること。
◇包括的成長と包括的技術に関する協力プログラムと取り組みを促進し、遠隔地の恵まれないコミュニティがデジタル技術やイノベーションの成果にアクセスできるよう支援すること。
◇グローバル・ガバナンスを強化し、APECを合理的でダイナミックな方向に発展させ、新たな成長原動力を創出する準備を整える形で構造改革を推進すること。
さらに国家主席は、ベトナムが国際社会の積極的かつ責任あるメンバーとして、引き続きAPEC加盟国と緊密に連携し、APECの方向性とビジョンを効果的に実施していくとした。