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- 中国でメコン川流域5か国首脳が会議
- メコン川流域を地域の物流センターに
- 越がACMECS基金に1000万USD拠出
中国・雲南省昆明市で開催された第8回大メコン圏サミットに出席するため、中国を訪問したファム・ミン・チン首相は7日、同市で開催された第10回エーヤーワディー・チャオプラヤー・メコン経済協力戦略(The Ayeyawady-Chao Phraya-Mekong Economic Cooperation Strategy=ACMECS)首脳会議に出席した。
ACMECSは、2003年に域内格差を是正する目的でメコン諸国独自の協力イニシアティブとして立ち上げられ、メコン川流域5か国(◇カンボジア、◇ラオス、◇ミャンマー、◇タイ、◇ベトナム)が加盟国となっている。
首脳らは会議で、メコン川流域の社会経済開発と人々の生活改善におけるACMECS協力の重要性を強調。直面する課題に効果的に対応して新たな機会を掴むべく、バランスの取れた包括的かつ持続可能な開発や、加盟国同士の団結を継続的に推進する必要があるとの共通認識を示した。
首脳らはまた、メコン川流域を地域の物流センターとする目標に向けて、交通インフラの接続、デジタルインフラの開発、貿易円滑化における協力を引き続き推進すると共に、質の高い人材の育成やデジタル・トランスフォーメーション(DX)、グリーン・トランスフォーメーション(GX)に注力することで一致した。
さらに、国境を越えた水資源の持続可能な管理について協力を強化。水文観測データを共有して、自然災害の早期警戒システムを構築することで合意し、その一環として国際メコン川委員会と連携して協力を調整していくことを確認した。
なお、チン首相はこの席で、ベトナムがACMECS開発基金に1000万USD(約15億3000万円)を拠出すると発表した。