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- ビンフック省で牛の食肉加工工場稼働開始
- 年間約3万頭の食肉処理・加工が可能
- 年間約1万tの牛肉製品の出荷目指す
双日株式会社(東京都千代田区)は17日、グループ会社のジャパン・ベトナム・ライブストック(Japan Vietnam Livestock=JVL、ハノイ市)を通して、北部紅河デルタ地方ビンフック省タムダオ郡で国内最大級の牛の食肉加工工場の稼働を開始した。
高度に衛生管理された環境下で牛肉の冷蔵加工を行うベトナム初の工場となる。年間約3万頭の食肉処理・加工が可能で、将来的には年間約1万tの牛肉製品の出荷を目指す。
2025年3月には、工場の隣接地で約1万頭の牛の肥育が可能な農場の稼働を予定している。肥育から加工・販売までの一貫体制により、良質なベトナム国産牛肉製品を安定的に供給していく。
双日は、2021年9月に国内最大の乳業企業ビナミルク[VNM](Vinamilk)傘下のベトナム畜産[VLC](VILICO)とともにJVLを設立し、牛肉の畜産事業に取り組んでいる。
2022年よりテストマーケティングとして日本産牛肉の輸入・販売を開始し、2023年からはベトナム国内の協力工場で加工した国産牛肉製品をスーパーマーケットや飲食店などで販売している。
生産された製品は、双日がベトナムで展開している4温度帯に対応した物流センターなどで適切に管理・配送され、双日グループの業務用食品卸最大手のダイタンベト(DaiTanViet、ホーチミン市)の得意先の中高級クラスのホテルや飲食店などへの販売も予定している。