歯・あご・顔面病院のチン・ディン・ハイ院長は7月31日、今年10月から食塩へのフッ素添加を試験的に実施すると明らかにした。これは虫歯予防を目的とするもので、アジアでは初めての試み。世界保健機関(WHO)の支援を受けて、まず北部ラオカイ省で実施する。食塩へのフッ素添加は世界の40カ国以上で実施済みで、虫歯予防の効果があるとされている。
ベトナムでは多くの地域で生活用水中のフッ素濃度が低いことが分かっている。水道水にフッ素を添加することも可能だが、人口の8割が水道のない農村に居住しているため有効な策とはいえないという。