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沖縄出身の報道写真家で、1964年から南ベトナム政府軍・米軍に従軍し、戦場カメラマンとしてベトナム戦争を世界に伝えた石川文洋氏の写真展「ベトナム戦争と沖縄の基地」が、神奈川県横浜市の日本新聞博物館で10月25日(土)から12月21日(火)まで開催される。
2014年は石川氏がベトナム戦争従軍取材を始めてから50年の節目の年。また、2015年にはベトナム戦争終結40周年を迎える。同戦争では、沖縄で訓練を受けた米軍兵士が戦地へ赴いたほか、爆弾を満載したB52爆撃機が嘉手納基地から出撃するなど、当時の沖縄は米軍にとって最大の後方基地となっていた。こうした中、石川氏は長きにわたり、ベトナム戦争に翻弄される故郷の実情を記録してきた。
同展では、枯れ葉剤の後遺症や不発弾を現代にまで残したベトナム戦争と、今なお米軍基地問題に揺れる沖縄を写した写真を通して、戦争の実態と平和を伝える。
石川氏は1938年に沖縄で生まれ、1964年8月に初めてサイゴン(現ホーチミン市)を訪問。ベトナム戦争を取材し、1970年の米軍によるカンボジア侵攻、1972~1973年の北爆、1975年のベトナム戦争終結などを撮影した。1998年には、ベトナム戦争写真展を日本の4都市で開催、その後同展で展示された全ての写真をホーチミン市の戦争証跡博物館に寄付している。
<展覧会概要>
◇会期:2014年10月25日(土)~12月21日(火)
◇会場:日本新聞博物館 2階企画展示室(〒231-8311 神奈川県横浜市中区日本大通11横浜情報文化センター内)
◇主催:沖縄タイムス社/日本新聞博物館
◇後援:神奈川新聞社、沖縄県、東京沖縄県人会、川崎沖縄県人会、横浜・鶴見沖縄県人会、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、日本ベトナム友好協会、沖縄ベトナム友好協会
◇協賛:大宮映像製作所、東風