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ベトナム映画の最新作を集めた「ベトナム映画祭2023」が、8月19日より東京を皮切りに、神奈川(横浜)、大阪、愛知(名古屋)の全国4か所で開催される。
ベトナム映画界ではここ数年、若手作家の秀作が相次いで日本で公開されているほか、海外映画祭でも認められた作品が人気を集めている。
今回、上映作品の一部が第1弾として発表された。詳細は以下の通り。
『走れロム(原題:Rom)』
第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門(新人監督コンペティション部門)最優秀作品賞
世界各国の映画祭で熱い視線が注がれる期待の新鋭チャン・タン・フイ監督の長編デビュー作。賑わうサイゴンの裏町を舞台に、孤児の少年ロムが夢を叶えるため、巨額の当選金が手に入る「闇くじ」に挑む姿を、疾走感溢れるスタイリッシュな映像とリアリズムを追求したタッチで描く。
(C) 2019 HK FILM
『第三夫人の髪飾り(原題:Vo Ba)』
第43回トロント国際映画祭NETPAC賞、第54回シカゴ国際映画祭新人監督部門最優秀作品賞
ベトナムで生まれ育ち、ニューヨーク大学で映画制作を学んだアッシュ・メイフェア監督が自身の曾祖母の体験をもとに脚本を執筆した本作は、運命に翻弄された出会いと別れを描く。東洋の美を湛えるベトナムの秘境に語り継がれてきたある一族のファミリーヒストリー。
『ソン・ランの響き(原題:Song Lang)』
第31回東京国際映画祭東京ジェムストーン賞、第9回北京国際映画祭最優秀新人監督賞
少年期に渡った米国から帰国し、俳優・ダンサーなど活躍した後、幼い頃からの夢だった映画監督の道へと進んだレオン・レ監督の長編デビュー作。1980年代のサイゴン(現・ホーチミン市)を舞台に、ベトナムの伝統歌舞劇「カイルオン」の花形役者リン・フンと取立屋の男ユン、ふたりの男の運命的な出会いを描く。
(C) 2019 STUDIO68
『サイゴン・クチュール(Co Ba Sai Gon)』
第22回釜山国際映画祭マリ・クレール誌アジア・スター賞
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にも出演し、女優として成功する傍ら製作プロダクション「STUDIO68」代表としても目覚ましい活躍をみせるゴ・タイン・バンがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ベトナム映画界きってのヒットメーカーであるグエン・ケイ監督が人気女優たちを集めて完成した、1人の女性の成長を華やかに描いた大ヒットムービー。
(C) 2019 STUDIO68
『雲よりも高く(原題:Cha Cong Con)』※初上映作品
第90回アカデミー賞外国語映画賞ベトナム代表作品
山奥の川のほとり、父子は毎日の漁で慎ましく暮らしている。そんなある日幼い息子のカーが重病を患い、父親はカーを連れて遠く離れた大都会の病院へと向かうが…。
北ベトナム山岳地帯出身のルーン・ディン・ズン監督が、一度も都会へ出ていくことがなかった母への思いを重ねて綴ったという、家族の物語。美しい山岳地帯の自然と、高いビル群がそびえ立つホーチミン市の都会の風景が対象的に映る、父と子の絆が心を揺さぶるヒューマンドラマ。
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「ベトナム映画祭2023」の開催スケジュールは以下の通り。
【東京】新宿K’s cinema:8月19日(土)~9月1日(金)
【神奈川】横浜シネマリン:9月9日(土)~9月15日(金)
【大阪】シネ・ヌーヴォ:10月中旬予定
【愛知】名古屋シネマスコーレ:11月中旬予定