ゴ・タイン・バン(Ngo Thanh Van)主演のベトナム映画「ハイ・フォン(原題:Hai Phuong、英題:Furie)」が、ベトナムでの公開から2週間で興行収入1350億VND(約6億6000万円)を突破した。これは、ベトナム市場におけるアクション映画の興行収入として新記録となる。
同作品は、先行上映2日間で興行収入120億VND(約5800万円)に達し、テト(旧正月)の元日にあたる2月5日に公開されたニャット・チュン(Nhat Trung)監督のベトナム映画「Cua Lai Vo Bau」の先行上映3日間での120億VND突破という記録を上回った。
「ハイ・フォン」はレイティング基準でC18(18歳未満鑑賞禁止)となっている。他のコメディ映画や恋愛映画と比べて観客数が制限される中で興行収入1350億VNDを突破したことからも、この作品に対する評価の高さがうかがえる。
「ハイ・フォン」は、レ・バン・キエット(Le Van Kiet)監督が手掛けた作品。メコンデルタ地方に暮らす取り立て屋のハイ・フオン(Hai Phuong)は、1人娘のマイ(Mai)娘を見知らぬ男らにさらわれてしまう。娘を追ってホーチミン市にたどり着いたハイ・フオンだが、誘拐犯らが国際的な人身売買ルートの手先だったことを知り、娘を救うために強敵に立ち向かうというストーリーで、アクションシーンが満載だ。
同作品は3月8日から17日まで開催されている「第14回大阪アジアン映画祭(Osaka Asian Film Festival 2019)」で日本初上映となるほか、米国とカナダでも公開されている。なお、「第14回大阪アジアン映画祭」では落合賢監督の新作ベトナム映画「パパとムスメの7日間(Hon Papa Da Con Gai)」もクロージング・セレモニーで上映される。