バカ親か、親バカか、みなさんはどちらですか?
ちなみに、『「バカ親」とは、我が子がかわいすぎて、やたらに自慢したり、過保護にふるまったり、傍目からは愚かなことをしているのに、自分では気づかないこと。これを非常識なことだと思わない身勝手な親のこと。周囲も本人も笑うが、本人は失笑されていることに気づかない。一方、「親バカ」とは、我が子がかわいすぎて、やたらに自慢したり、過保護にふるまったり、傍目からは愚かなことをしているのに、自分では気づかないこと。本人も笑っているが、周囲も笑って和やかになること。』だそうです。
子育てには、悩みがつきものですよね。
海外生活では、なおのこと子どもの教育には頭が痛い。
そんなときは、偉い人たちの名言を拝借しちゃおうということでコラム「バカ親か、親バカか」開幕です。
簡単に自己紹介をしますと、私は日本で約20年ほど公立学校の先生でした。
海外の日本人学校に勤務したこともあります。
今は妻一人、子一人の家族3人でベトナムで生活しています。
ベトナム現地中学校の授業で、私は毎月日本の歌を紹介しています。
ベトナム人中学生は、日本の歌をよく知っていて、AKB48の振り付けもまねしますよ。
ちなみに3月はレミオロメンの 「3月9日」 を紹介します。
そう日本では卒業式シーズンですから。
卒業式と言うと中学校教員の頃、卒業生に送ったことがあるのが坂本龍馬のこの言葉。
「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。」
ほとんどの生徒は高校という道に進みます。
でも制度上は義務教育が終わり、自分が進む道を自由に選択できる節目ですよね。
だから、今後の人生選択に少しでも参考になるかなという思いからです。
中学校卒業後の進路は、生徒によって多少の違いはあっても高校、大学、社会人という順で進むのがメインストリートですよね。
「友だちや先輩と同じ高校や会社に行きたい。」という人がいても、留年や休学をして海外留学や世界一周、あるいは海外就職という道を選択する人は多くないですよ。
なぜならメインストリートから逸れるのは不安じゃないですか。
子どもも親も。
こんな教え子の女の子がいました。
教員採用試験直前に「先生が働いている日本人学校を見学したいです」と言って一人でやってきたのです。
話を聞くと、「将来先生を目指すなら、世界一周しなさい」と私に言われたそうです。
よくもまあ偉そうなことを言ったなと反省しましたが、「世界一周はできなかったけど、日本を飛び出して世界を見に来ました。」と言った彼女は今、中学校で先生をしています。
私が教員を辞めて海外就職の道を選んだときも、「なぜ家族がいるのに公務員という安定した道を捨て海外に行くの?」と変な目で見られました。
この道がメインストリートから逸れているからです。
でもここでの生活も、時々鼻水が出たり、お腹の調子が悪くなったりしますが、家族みんなが元気に生活しています。
我が子も日本にないものをたくさん見て、食べて、感じて、交流して貴重で充実した毎日を送っています、と。
親は勝手なものです。
これからも我が子に「こんな道もあるよ」と伝えられるような生き方をしたいものです。
バカ親ですか?親バカですか?
坂本龍馬とは… 1835年に高知県で生まれる。江戸幕府(1603-1865)を倒すきっかけをつくり、明治時代(1868-1912)の基礎をつくった人。1867年に暗殺されて33歳で死亡。 |