VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[コラム]

【つぶやき1】「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。」坂本龍馬

2018/03/05 09:00 JST更新

バカ親か、親バカか、みなさんはどちらですか?
ちなみに、『「バカ親」とは、我が子がかわいすぎて、やたらに自慢したり、過保護にふるまったり、傍目からは愚かなことをしているのに、自分では気づかないこと。これを非常識なことだと思わない身勝手な親のこと。周囲も本人も笑うが、本人は失笑されていることに気づかない。一方、「親バカ」とは、我が子がかわいすぎて、やたらに自慢したり、過保護にふるまったり、傍目からは愚かなことをしているのに、自分では気づかないこと。本人も笑っているが、周囲も笑って和やかになること。』だそうです。
子育てには、悩みがつきものですよね。
海外生活では、なおのこと子どもの教育には頭が痛い。
そんなときは、偉い人たちの名言を拝借しちゃおうということでコラム「バカ親か、親バカか」開幕です。
簡単に自己紹介をしますと、私は日本で約20年ほど公立学校の先生でした。
海外の日本人学校に勤務したこともあります。
今は妻一人、子一人の家族3人でベトナムで生活しています。
ベトナム現地中学校の授業で、私は毎月日本の歌を紹介しています。
ベトナム人中学生は、日本の歌をよく知っていて、AKB48の振り付けもまねしますよ。
ちなみに3月はレミオロメンの 「3月9日」 を紹介します。
そう日本では卒業式シーズンですから。
卒業式と言うと中学校教員の頃、卒業生に送ったことがあるのが坂本龍馬のこの言葉。
「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。」

ほとんどの生徒は高校という道に進みます。
でも制度上は義務教育が終わり、自分が進む道を自由に選択できる節目ですよね。
だから、今後の人生選択に少しでも参考になるかなという思いからです。
中学校卒業後の進路は、生徒によって多少の違いはあっても高校、大学、社会人という順で進むのがメインストリートですよね。
「友だちや先輩と同じ高校や会社に行きたい。」という人がいても、留年や休学をして海外留学や世界一周、あるいは海外就職という道を選択する人は多くないですよ。
なぜならメインストリートから逸れるのは不安じゃないですか。
子どもも親も。
こんな教え子の女の子がいました。
教員採用試験直前に「先生が働いている日本人学校を見学したいです」と言って一人でやってきたのです。
話を聞くと、「将来先生を目指すなら、世界一周しなさい」と私に言われたそうです。
よくもまあ偉そうなことを言ったなと反省しましたが、「世界一周はできなかったけど、日本を飛び出して世界を見に来ました。」と言った彼女は今、中学校で先生をしています。
 
私が教員を辞めて海外就職の道を選んだときも、「なぜ家族がいるのに公務員という安定した道を捨て海外に行くの?」と変な目で見られました。
この道がメインストリートから逸れているからです。
でもここでの生活も、時々鼻水が出たり、お腹の調子が悪くなったりしますが、家族みんなが元気に生活しています。
我が子も日本にないものをたくさん見て、食べて、感じて、交流して貴重で充実した毎日を送っています、と。
親は勝手なものです。
これからも我が子に「こんな道もあるよ」と伝えられるような生き方をしたいものです。
バカ親ですか?親バカですか?
坂本龍馬とは…
1835年に高知県で生まれる。江戸幕府(1603-1865)を倒すきっかけをつくり、明治時代(1868-1912)の基礎をつくった人。1867年に暗殺されて33歳で死亡。
 

[]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる