ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。今回は、ベトナム・ハノイで働いている 平川智珠さん(24歳) です。
家族の反対を押し切ってベトナムに飛び出して来たという平川さん。いったい何が彼女をここまで突き動かしたのでしょうか。新天地ベトナムでの住み心地についても伺いました!
突然ひらめいた「海外就職」
―― 本日はお時間を頂きありがとうございます。それでは自己紹介からお願いします。
平川: エボラブルアジア(EVOLABLE ASIA) ハノイオフィスにて勤務をしております平川智珠です。現在はジュニアラボマネージャ―として、社内での各デベロッパーグループ(ラボ)に対するマネジメントなど、主に内向きの業務を担当しております。
―― 平川さんは以前日本国内で勤務されてたと伺ったのですが、当時から海外で就職しようと予定していた訳ではないのですか?
平川: 正直なところ、最初から海外で就職しようと思っていたわけではありませんでした。新卒で国内の地方銀行に就職して、そこで1年近く勤務していました。
でも大学時代、海外色豊かな経験をしていた背景もあって、「この経験を活かさず人生を送ってしまうのはもったいない!」って唐突に思ったんです。そこから自分で色々と調べて、ベトナムで転職するに至りました。
―― 思いついたから行動したということですよね。しかしながら、突然海外で就職するなんて言い出したら、周りの人はさぞ驚かれたのではないですか?
平川: それは当然のように反対されました。とりわけ両親からすれば、地元の銀行に就職したと思ってた娘が急に「海外に転職する」なんて言い出すのですから、「ちょ、ちょっと待ちなさい!」ってなりますよね。
でも決めたらもう止まらなくて、勤め先に退職願を出して次の転職先も決まったって伝えたら、渋々承諾してくれました。
ただそれで家族に隔たりができたってことは全然なくて、年末は実家に帰ったりもしますよ。毎日LINEで近況報告もしています。
―― ご両親の心配するお気持ちはすごくわかります。海外勤務に対してご両親も理解してくださったんですね。
思ったより住みやすい新天地ベトナム
―― そうして転職することが決まった平川さんですが、それまでにベトナムへ来た経験があったのですか? また当時の心配事などあれば教えて頂きたいです。
平川: ベトナムに来るのはこれが初めてでした。仕事に関しては、新しい勤務先が前職と異なる業種だったので、そこだけは少し心配していました。
でも正直、生活面に関してはあんまり心配していなくて、言語の壁はどうしようかな~くらいしか考えていませんでした。
それで実際に来越してみて、 「ハノイって安全じゃん」 って(笑)
仕事終わりにジョギングやヨガなんかをしたり、休日は生演奏が聴けるカフェでお茶を楽しんだり、比較的ストレスなく過ごせる環境だと感じます。
ホーチミンは行ったことがなくて分からないのですが、 ここハノイの治安は思っていたよりもずっと良いものです。
―― なるほど、前情報もなく飛び込んでこられたという形ですね・・・。でも、ここハノイが過ごしやすいという意見は僕も同じです。
そもそもの質問になってしますのですが、転職先としてベトナムを選んだ理由はありましたか?
平川: もちろんそれには理由がありました。
一つは、 日系企業が多く、英語力が低くても働くことができること。 二つ目はやはり、親日国であるということ。あとは、個人的な繋がりからベトナム人の友人が日本にいたこともあります。
海外で働くのに準備なんていらない
―― 現在海外勤務をされているという立場から、海外で働いてみたいけど、なかなか第一歩が踏み出せないという方々に対し、何かアドバイスを頂けますか?
平川: 海外で働こうって思った時、あれこれ足りないモノとか考えちゃうじゃないですか。それは 「物」 だったり、 「自分の能力」 だったり。
準備というものは大事かもしれません。でも、そういった不安要素ばかり考えていては最初の一歩は踏み出せないと思うんです。 やってみたいと思ったらとりあえず行動に移すことが重要です。
実際に私はこうしてベトナムに来てみて、「準備なんて必要ないな」って改めて思いました。
―― なるほど、海外就職を悩まれている方には非常に為になる一言ですね。
平川さんの行動力といえば、つい先日山登りにチャレンジされたとか?
平川: はい! ベトナム東北部のラオカイ省とライチャウ省にまたがるバックモックルオントゥ(B?ch M?c L??ng T?)と呼ばれる3000m級の山で、登るのに3日以上かかりました。ツアーに参加した形なのですが、私以外ほとんどベトナム人の男性で、ガイドの人に「この山は外国人なんて滅多に来ないのに、君はすごいよ!」って褒められました(笑)
―― ベトナムに来てまでそんな大変な登山、やろうと思ってやる方は普通いないですよ! よく行ってみようと思いましたね・・・。
平川: 本当はそんな大変な山だって知らなくて。思ったよりもずっと大変でしたけど、こんな体験できることなんてなかなか無いので、チャレンジしてみて良かったと思っています。なんだか日本にいた頃よりもフットワークが軽くなってきた気がします。
バックモックルオントゥ山から(標高約3000m)
ベトナム人登山チームと
―― どんどん新しいことに挑戦して、本当に充実した環境で楽しまれているのだなと感じます。平川さん、本日はありがとうございました!