ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「海外で働くのに準備なんていらない」平川智珠さん/オフショア開発企業勤務

2016/05/30 09:25 JST配信

ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。今回は、ベトナム・ハノイで働いている 平川智珠さん(24歳) です。

家族の反対を押し切ってベトナムに飛び出して来たという平川さん。いったい何が彼女をここまで突き動かしたのでしょうか。新天地ベトナムでの住み心地についても伺いました!

突然ひらめいた「海外就職」

―― 本日はお時間を頂きありがとうございます。それでは自己紹介からお願いします。

平川: エボラブルアジア(EVOLABLE ASIA ハノイオフィスにて勤務をしております平川智珠です。現在はジュニアラボマネージャ―として、社内での各デベロッパーグループ(ラボ)に対するマネジメントなど、主に内向きの業務を担当しております。

―― 平川さんは以前日本国内で勤務されてたと伺ったのですが、当時から海外で就職しようと予定していた訳ではないのですか?

平川: 正直なところ、最初から海外で就職しようと思っていたわけではありませんでした。新卒で国内の地方銀行に就職して、そこで1年近く勤務していました。

でも大学時代、海外色豊かな経験をしていた背景もあって、「この経験を活かさず人生を送ってしまうのはもったいない!」って唐突に思ったんです。そこから自分で色々と調べて、ベトナムで転職するに至りました。

―― 思いついたから行動したということですよね。しかしながら、突然海外で就職するなんて言い出したら、周りの人はさぞ驚かれたのではないですか?

平川: それは当然のように反対されました。とりわけ両親からすれば、地元の銀行に就職したと思ってた娘が急に「海外に転職する」なんて言い出すのですから、「ちょ、ちょっと待ちなさい!」ってなりますよね。

でも決めたらもう止まらなくて、勤め先に退職願を出して次の転職先も決まったって伝えたら、渋々承諾してくれました。

ただそれで家族に隔たりができたってことは全然なくて、年末は実家に帰ったりもしますよ。毎日LINEで近況報告もしています。

―― ご両親の心配するお気持ちはすごくわかります。海外勤務に対してご両親も理解してくださったんですね。

思ったより住みやすい新天地ベトナム

―― そうして転職することが決まった平川さんですが、それまでにベトナムへ来た経験があったのですか? また当時の心配事などあれば教えて頂きたいです。

平川: ベトナムに来るのはこれが初めてでした。仕事に関しては、新しい勤務先が前職と異なる業種だったので、そこだけは少し心配していました。

でも正直、生活面に関してはあんまり心配していなくて、言語の壁はどうしようかな~くらいしか考えていませんでした。

それで実際に来越してみて、 「ハノイって安全じゃん」 って(笑)

仕事終わりにジョギングやヨガなんかをしたり、休日は生演奏が聴けるカフェでお茶を楽しんだり、比較的ストレスなく過ごせる環境だと感じます。

ホーチミンは行ったことがなくて分からないのですが、 ここハノイの治安は思っていたよりもずっと良いものです。

―― なるほど、前情報もなく飛び込んでこられたという形ですね・・・。でも、ここハノイが過ごしやすいという意見は僕も同じです。

  そもそもの質問になってしますのですが、転職先としてベトナムを選んだ理由はありましたか?

平川: もちろんそれには理由がありました。

一つは、 日系企業が多く、英語力が低くても働くことができること。 二つ目はやはり、親日国であるということ。あとは、個人的な繋がりからベトナム人の友人が日本にいたこともあります。

海外で働くのに準備なんていらない

―― 現在海外勤務をされているという立場から、海外で働いてみたいけど、なかなか第一歩が踏み出せないという方々に対し、何かアドバイスを頂けますか?

平川: 海外で働こうって思った時、あれこれ足りないモノとか考えちゃうじゃないですか。それは 「物」 だったり、 「自分の能力」 だったり。

準備というものは大事かもしれません。でも、そういった不安要素ばかり考えていては最初の一歩は踏み出せないと思うんです。 やってみたいと思ったらとりあえず行動に移すことが重要です。

実際に私はこうしてベトナムに来てみて、「準備なんて必要ないな」って改めて思いました。

―― なるほど、海外就職を悩まれている方には非常に為になる一言ですね。

  平川さんの行動力といえば、つい先日山登りにチャレンジされたとか?

平川: はい! ベトナム東北部のラオカイ省ライチャウ省にまたがるバックモックルオントゥ(B?ch M?c L??ng T?)と呼ばれる3000m級の山で、登るのに3日以上かかりました。ツアーに参加した形なのですが、私以外ほとんどベトナム人の男性で、ガイドの人に「この山は外国人なんて滅多に来ないのに、君はすごいよ!」って褒められました(笑)

―― ベトナムに来てまでそんな大変な登山、やろうと思ってやる方は普通いないですよ! よく行ってみようと思いましたね・・・。

平川: 本当はそんな大変な山だって知らなくて。思ったよりもずっと大変でしたけど、こんな体験できることなんてなかなか無いので、チャレンジしてみて良かったと思っています。なんだか日本にいた頃よりもフットワークが軽くなってきた気がします。

バックモックルオントゥ山から(標高約3000m)

ベトナム人登山チームと

―― どんどん新しいことに挑戦して、本当に充実した環境で楽しまれているのだなと感じます。平川さん、本日はありがとうございました!

著者紹介
JellyfishHR Co.,Ltd
2013年8月から日系人材紹介会社としてベトナムに進出。現在「ハノイ」「ハイフォン」「ホーチミン」の3拠点にて、日系、非日系問わず人材紹介サービスを提供しており、常に100件を超える日本人向けのベトナム勤務の求人・仕事を保有している。
◆ホームページURL : https://jellyfishhr.jp
ベトナム求人・転職・就職をお考えの方はこちら
Voice ~ベトナム最前線で働く人の声~
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:国際建築展示会「ベトビルド」、11月27日から開催 (2:47)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、11月27日(水)から12月1日(日)まで、国際建築展示会「ベトビルド・ハノイ2024(第4回)(VIETBUILD Ha Noi 202...

米空軍、ベトナム空軍に練習機5機引き渡し 国防協力の重要な節目 (21日)

 米空軍は南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット空港で20日、ベトナム空軍に米国製の練習機「T-6テキサンII(T-6 Texan II)」5機を引き渡した。  式典は、米空軍太平洋空軍司令官のケビン・B・シュナ...

タイWHA、タインホア省で工業団地開発 投資総額80億円 (21日)

 ブイ・タイン・ソン副首相は19日、北中部地方タインホア省で計画されているWHAスマートテクノロジー工業団地のインフラ整備案件に関する投資方針を承認する決定第1431/QD-TTgに署名した。  投資主は、タイ...

ハノイの街角、アヒルを連れて散歩する名物男性 (17日)

 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳)が、手に持った棒で地面を叩くと、生後4か月の真っ白なアヒルは「散歩の時間だ」と理解し、クアンさんの...

ビンファスト子会社、シュナイダーなどとグリーンエネルギーで協力 (21日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)の子会社、ビンファスト・エネルギー(VinFast Energy)は、

車両の排ガス基準のロードマップ、25年1月1日施行 (21日)

 チャン・ホン・ハー副首相は、輸入車両と国内製造・組み立て車両に求められる排ガス基準の適用ロードマップを規定する首相決定第19号/2024/QD-TTgに代行署名した。同決定は2025年1月1日に施行される。  首...

プロジェクターの中国XGIMI、ナムディン省に工場建設へ (21日)

 スマートプロジェクターとレーザーテレビの設計・製造を手掛ける中国のエクスジミー(XGIMI)はこのほど、北部紅河デルタ地方ナムディン省のミートゥアン工業団地内でプロジェクター生産工場の建設に向けた地鎮祭...

ベトジェットエア、「グリーンフライデー」で運賃キャンペーン (21日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、「ブラックフライデー」に対抗してサステナブルな消費を促す「グリーンフライデー」のキャンペーンとして、11月27

「教員の給与を公務員の中で最高水準に設定」、国会で一致 (21日)

 国会は20日、教師法草案を審議した。議員らは、収入の圧力が教育業界への優秀な人材の誘致を阻害する原因の一つになっていると指摘し、優秀な教員を確保すべく、教員向けの給与政策を刷新することを支持した。 ...

ビングループ、ロボット研究開発子会社を設立 (21日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ロボット研究開発を手掛ける子会社「ビンロボティクス(VinRobotics)」を設立した。  ビンロボテ

阪急阪神不動産とシーアールイー、ハイフォンで物流倉庫を着工 (21日)

 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企業セムコープ・デベロップメント(Sembcorp Development)と共同でセムコープ・インフラ・サービシズ(Sembco...

投資コンサル会社社長を詐欺で逮捕、被害者7500人以上 (21日)

 南中部沿岸地方ダナン市警察は18日、顧客7500人以上から金銭を騙し取ったとして、GFDI投資コンサルティングのグエン・クアン・ホアン社長(男・36歳)とチャン・ティ・ミー・ハイン資金管理部長を詐欺・資産横領...

10月の訪日ベトナム人5.1万人、10月として過去最高を記録 (21日)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2024年10月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+1.1%増の5万1000人で、10月として過去最高を記録した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行以前の2019年同月比...

10月の対日貿易収支、1394億円の黒字 前年同月比+24.6%増 (21日)

 日本の財務省が発表した2024年10月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+24.6%増の1394億1500万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比▲5.7%減の2250億3500...

堺市、ダナン市資源環境局と脱炭素社会実現に向け協力 (21日)

 大阪府堺市は、日本の環境省が実施する脱炭素社会実現のための都市間連携事業の一環として、南中部沿岸地方ダナン市と「ダナン市におけるカーボンニュートラル実現に向けた脱炭素都市形成支援事業」を実施して...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved