ホーチミン市文化スポーツ局遺跡保存センターは、同市6区のチョロン地区にあるビンタイ市場(Cho Binn Tay)を都市級芸術建築遺跡として認定する案を同市人民委員会に提出するという。
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ビンタイ市場は、中華系商人のクアック・ダムによって1928年から2年かけて建設されたもの。中庭を取り囲む形の2階建ての建物で、面積は2万5000m2に及ぶ。水陸交通の利点や熟練の商人により南部の卸売市場として発展し、現在も2300以上の店が立ち並ぶ市場となっている。観光地としても人気を集めており、毎年約12万人の外国人観光客がここを訪れている。
同市場は、建設から90年近くが経ち老朽化が進んでいる。文化スポーツ局によると、同市人民委員会は同市場の修繕・改築に同意しているが、元の建築を維持するために修繕・改築の設計を修正しなければならないという。
現在、ホーチミン市には、遺跡として認定された建物や場所が164か所あり、このうち特別国家級遺跡が1か所(統一会堂=旧南ベトナム大統領官邸)、国家級遺跡が58か所、都市級遺跡が99か所となっている。