ガイドを担当した日本人旅行者20人のパスポートの返却をハロンパールホテルが拒否したことにより職業上の信用と名誉を傷つけられたとして、ツアーガイドのマイ・アイン・トゥアンさん(44歳男性)が同ホテルを提訴している。19日付カフェエフが報じた。
(C)duthuyenhalong, ハロンパールホテル |
トゥアンさんは東北部クアンニン省にあるサオバック旅行会社のツアーガイドをしている。トゥアンさんによると、サオバック社の指示を受けて1月27日、日本人旅行客20人をハロン湾に案内し、旅行客はハロンパールホテルに宿泊した。翌28日にチェックアウトする際、サオバック社が以前の債務を返済していないことを理由に、ホテルは預かっていた日本人旅行客20人のパスポートを返却しなかったという。そのため日本人旅行客はパスポートを所持しないままハノイ市に移動せざるを得なかった。
ハロンパールホテルは29日午後5時半ごろになってようやく日本人旅行客20人にパスポートを返却したが、トゥアンさんはガイドとしての責任を問われ失業の危機に直面しており、日本人旅行客に損害賠償をしなければならないという。また、日本人旅行客が今後トゥアンさんをガイドとして使わないよう他の日本人に働きかけているとの情報もある。
トゥアンさんは、パスポートを不法に占有した担当者を厳格に処分し、同ホテルの営業認可を取り下げるとともに、ホテルに自分と日本人旅行客の損害を賠償させるよう裁判所に求めている。