中部高原地方ラムドン省ダラット市で29日、土産物屋の客引きの売り込みを拒否した観光ガイドが暴行されるという事件が発生した。1日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
(C) Tuoitre, ガイド暴行事件を起こした客引きが雇われていたとされる土産物屋 |
襲われたのはホーチミン市の旅行会社に勤める観光ガイドのDさん。Dさんは同日午後2時頃、ツアー客を引率して、宿泊先であるサミーダラットホテルに入った。そこに突如3人の男が現れ、「ダラットジャムを買うとき、どこへ行くつもりだ?」と聞き、Dさんが「ダラット市場へ行きます」と答えると男達は「ツアー客を連れて、ホアイナム・バオカイン(土産物屋の名前)に来い」と告げた。Dさんがこれを拒否すると男達は手にしていたヘルメットでDさんの頭部を何度も殴打した。
通報を受けた同市警察が捜査を開始したところ、暴行を加えた3人組が上記の土産物屋に雇われていることが確認された。警察は既に2人を逮捕して事情聴取を行っているが、1人は未だ行方が分からないという。なお、問題の土産物屋は3人組との雇用関係を否認している。
最近、ダラット観光を企画する旅行会社のツアー客から、「店員の態度が悪い」、「衛生的ではない」など、土産物屋への苦情が相次いでおり、観光ガイドは特定の土産物屋をブラックリストに載せて入店を避けるようになっているという。