ハインさんは成長し、学校に通い、絶え間なく努力を続けた結果、足を使って綺麗な文字が書けるようになった。学力も高く、家族や先生、そして友人たちからも称賛を浴びた。ハインさんの両親は野菜農家として生計を立てており、収入は多くないものの、子供の教育には気を配っていた。
(C) thanhnien |
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2020年、ハインさんはドンナイ省のラックホン大学情報技術学部の正式な学生となった。大学の友人たちとも仲良くなり、大学の学術活動や行事にも積極的に参加した。そんなハインさんのエネルギーを目の当たりにした学長は自主的にハインさんの毎月の食費を支援し、学校側もハインさんの学費を全額免除とした。
「息子の努力を近くで見続けてきて、今こうして息子が幸せな家庭を持つことができて本当に嬉しいです。ハインはささやかながらも幸せな家庭を築くことができると信じています。2人ともおめでとう!」と、母親のホップさんは胸の内を語った。
ハインさんは今後、動画配信とオンラインビジネスの道に進み、妻のムイさんは幼稚園の先生になる予定で、共にささやかで幸せな家庭を育んでいくつもりだと教えてくれた。