大学卒業時に就職活動に精を出す友人らが多い中で、リーさんの事業は軌道に乗っていた。自宅でエンジニアの管理をし、外出するのは顧客に会う時くらいだ。現在では会社の取引実績は国内外の企業数百社にも上る。
(C) NVCC, VnExpress |
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顧客に初めて会いに行くとき、低い身長がマイナスに働くことがあるとリーさんは語る。ある企業の役員は「初めてリーさんにお会いした時には、彼女にプロジェクトを受けられるだけの体力があるのか、進捗に影響しないかなど考えました。でも、彼女のアイディアや知識、人柄から彼女に全幅の信頼を寄せています」と話す。
海外の大手企業のプロジェクトを請け負った時には、使用する文言や写真の著作権など慎重を要する仕事が数か月間続いた。仕事が立て込むと徹夜も続き体力も落ちるが、両親が食事でサポートし乗り切る。「2016年に娘が10区に会社を移転拡大すると言った時、私と夫で止めたんです。事業拡大すればストレスも大きくなるし、食べていけるだけの規模にしておきなさいと」とクエットさん。両親に説得されたリーさんは、1年以上の長期契約や常連の顧客の仕事だけを請け負うことにした。
リーさんは、会社の成長を受けて不動産投資を始め、成功している。2014年末に初めて土地を購入し家を建て、田舎から両親を呼び一緒に暮らすようになった。2016年初めには分割で2つ目の土地を購入し完済すると、2017年には分割で1000m2の土地を購入、現在この土地を賃貸に出している。
2022年に30歳になったら仕事をリタイアし、体調を見ながら両親と旅行をして過ごすことがリーさんの今後のライフプランだ。