飲食店では、マレーシアのナシレマッ(ココナッツミルクで調理したご飯料理)をはじめ、各地の本場の料理を提供している。いずれの店もイスラム法で食べることが許された食材や料理を扱っていることを示す「ハラール」を掲げている。
(C) vnexpress |
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ホーチミン市の「マレー街」は、英国の市場調査会社の元スタッフだった女性がホーチミン市で働くマレーシア人労働者や観光客向けのビジネスを起業した2011年ごろに形成された。それまで、独特な衣類を販売したり、ハラール認証を受けた飲食サービスを提供したりする店がなかったため、マレー語方言を話す国々から訪れる観光客は困ることが多々あった。
当初、その女性はフーニュアン区のフインバンバイン(Huynh Van Banh)通りにある自宅で商品を売っていた。しかし、中心部から離れていたため、客にとってより利便性の高い場所が必要だと考え、グエンアンニン通りの土地を借りてビジネスを始め、ホーチミン市の新たなスポットを作り出したのだった。
近年は、マレーシアやインドネシアから訪れる観光客も夜のホーチミン市の街を歩きながら、買い物やベトナムのストリートフードを楽しんでいる。中でも彼らのお気に入りは、ベトナムコーヒーだという。