この市場で最も古顔の男性レ・クアン・スさんによると、売りに来ているのは自分も含めほとんどがドンアイン郡ダイマック村の住人だという。ダイマック村はウズラ飼育農場が多く、1か所で5000~1万羽を飼い卵や肉を売っている。村の半分近くの世帯がウズラを飼っているが、糞を売りに出ているのは20人ほどで、彼らが飼育農家を回って糞を集めている。
(C)Lao dong、早朝のダム交差点 |
スさんの農場では約8000羽を飼育しており、1週間で約20袋の糞が出る。それでも需要に応じきれない場合があり、隣の省まで出向くこともある。最近は電話で注文を受ける場合も多い。
スさんによると、糞を売るには農産物の育て方に詳しくなって農家にアドバイスできるようにならないといけないという。ウズラの糞は花、野菜、果樹などの肥料として使えるが、肥料のやり方がそれぞれ異なるからだ。
タイトゥ村の花の栽培面積は600ヘクタールに上る。別の場所に土地を借りて面積を広げる計画もあり、これからも肥料の需要はありそうだ。スさんは収入のことははっきり教えてくれなかったが、「肥料を運ぶためにもうすぐ自動車を買わないといけないのでは?」と話を向けると、「買うのはすぐにでもできるけれど、畑に入る道が狭くて車じゃ入れないんだよ」と答えた。