大学院で論文を書くために、台湾のベトナム人花嫁やベトナム人移住者の支援施設を訪れ、法廷通訳や中国語の講師を務めた。これは彼らに「機会の平等」を作り出す助けになったと思っている。
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ホンさんは、英語、ベトナム語、中国語に加え、フランス語、韓国語、スペイン語も使いこなせる。さらにチェロ、ギター、シタール、ピアノなどの楽器も弾きこなせるという特技の持ち主だ。
こんな彼女なら、大学院修了後にいくらでも高収入の職があったはずだ。それでもホンさんはCETの職を選んだ。「ベトナムでは住宅も食事も通勤にかかる費用も、全て支給されるので、給料はほとんど残ります。カリフォルニア州に住む両親がこのお金を使えるように口座を開きました。私は7人兄弟姉妹の上から2番目で、弟妹たちの面倒をみる責任がありますから」とホンさん。
ホンさんは、ベトナムの若者たちに「機会の平等」を作り出し、米国の家族を助けることができる今の仕事につけて、大変満足し幸運だと感じている。