- 麻薬密輸で24歳のタイ人女に死刑判決
- 2.4kgコカイン密輸、空港税関が摘発
- ナイジェリア人ボーイフレンドの依頼で
ホーチミン市人民裁判所は23日、麻薬密輸の罪に問われていたタイ国籍のKlincharoen Dutdaw被告(女・26歳)に死刑判決を言い渡した。
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起訴状によると、被告は2023年6月5日、トルコのイスタンブールから空路でベトナムに渡った。ホーチミン市タンソンニャット国際空港の税関支局が、二重底になっていた被告のスーツケースから結晶状のコカイン2.4kg余りを発見・押収した上で被告の身柄を警察に引き渡した。
裁判では、被告の行為が麻薬管理に関する国の法律に著しく違反した非常に危険なものであるとし、社会に与えた深刻な影響を踏まえて極刑は免れないとして、死刑判決が下された。
被告は2022年6月頃、Austusと名乗る30歳ぐらいのナイジェリア人の男と知り合って親しくなった。その後、2023年5月10日に男は友人のために、セネガルからタイまでスーツケースを運んでほしいと被告に依頼。被告は旅費を全額Austusが負担し、報酬5万バーツ(約21万円)を受け取る条件でこれに合意。
5月15日、被告は陸路でラオスに向かい、ベトナム経由でトルコに入国。5月19日にトルコからセネガルに移動して到着後、素性不明の有色人種の女性の案内でホテルに向かった。6月4日、この女性からスーツケースを渡され、こちらも素性不明の男性から中身を確認しないようにとの注意を受けた。
その後、被告は6月5日、ラオスに渡るためトランジットで立ち寄ったホーチミンで御用となった。被告は公判で、スーツケースに麻薬が入っていることは知っていたが、高額な報酬に目がくらんだと証言した。