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ホーチミン市家庭・少年裁判所は11日、麻薬密輸などの罪に問われていた韓国人と中国人を含む被告ら18人に対して死刑判決を下した。被告らは国境をまたいだ大規模な麻薬密輸ルートを運営していた。
(C)Dan Tri |
裁判所は、韓国国籍のKim Soon Sik被告(男・63歳)とKang Seon Hak被告(男・30歳)、中国国籍のLi Tian Guan被告(男・58歳)、ベトナム国籍のレ・ホー・ブー被告(男・36歳)および他の14人の被告(うち1人は18歳未満)に対して死刑判決を言い渡した。なお、主犯格はブー被告とされている。
同事件の裁判では、この他に4人の被告がおり、3人が終身刑、1人が禁固15年の判決となった。この麻薬密輸ルートは、カンボジア、ベトナム、韓国の国境をまたぐ大規模なもので極めて深刻な麻薬犯罪とされ、多くの被告が極刑に処されることとなった。
起訴状によると、2020年7月19日、公安省傘下の捜査警察機関の捜査官がホーチミン市直轄のトゥードゥック市にあるカットライ港で税関手続きを行っていた韓国輸出用の商品を運ぶトラックを検査したところ、袋詰めにされた約40kgの覚せい剤が隠されているのを発見。捜査を拡大する中で、韓国人や中国人、在カンボジアのベトナム人らが関与する大規模な麻薬ルートであることが発覚した。
被告の大半は無罪を主張していたが、事件当初の証言や記録、押収された証拠書類などから犯罪にかかわったことが立証されたという。組織は2020年5月から7月にかけて、各種の違法薬物216.3kgを保管・輸送・取引しており、このうち当局は162kgを押収した。