- SNSで食中毒関連の虚偽情報を流布
- 当局がユーザーに3万円の罰金処分
- カインホア省では集団食中毒相次ぐ
南中部沿岸地方カインホア省警察は8日、食中毒で小学5年生の児童が死亡したとの虚偽情報をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿したアカウントのユーザーに対し、500万VND(約円3万0500円)の罰金を科す決定を出した。
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同省の情報通信局と警察は同日、虚偽情報をフェイスブック(Facebook)に投稿したアカウントユーザーのLさん(36歳)から事情を聴取した。情報通信局によると5日午前10時ごろ、フェイスブックにビンチュオン小学校の小学5年生の児童が死亡したとの記事が投稿された。
投稿は「皆さん、今日からコムガー(チキンライス)や各種鶏肉を食べるのは止めましょう。今朝、ビンチュオン小学校の児童が路上の露店でコムガーを食べた後、中毒で亡くなりました」という内容だった。Lさんは不正行為を認めて反省の意を示し、再び違反を行わないことを約束した。
同省警察サイバーセキュリティ・ハイテク犯罪防止課は、ITに関する行政違反処罰として、Lさんに500万VNDの罰金を科した。児童が食中毒と見られる症状で死亡したのは事実だが、死亡した児童が朝食にコムガーを食べたというのは事実とは異なる情報だった。
ニャチャン市人民委員会によると、死亡した児童は授業前に友人らとともに校門前の露店で朝食(寿司とソフトドリンク)を取り、約30分後に吐き気と口から泡を吹く食中毒症状を起こして、カインホア省総合病院に救急搬送された。児童は病院到着前に呼吸停止に陥り死亡した。
ニャチャン市当局は5日、児童が食事をした露店の食品サンプルや上場を収集して調査に回した。児童の死亡原因はまだ判明していない。
同省では最近、集団食中毒騒ぎが相次いでいる。3月29日と4月5日に発生した食中毒は、レストランと学校前の露店で食べた料理が原因とされている。直近では4月9日、同省山岳部にある学校でも、校門前で販売されていたおにぎりや巻物を食べた生徒ら数十人が食中毒を発症して病院に搬送された。