- ホーチミンの国際学校、会長が出国禁止に
- 教職員のストライキで今月18日から休校
- 2024-2025年度の学生募集も一時停止
給与未払いを不服とした教員らによるストライキを受けて18日から休校となったアメリカン・インターナショナルスクール・ベトナム(AISVN、ホーチミン市ニャーベー郡)の問題をめぐり、ベトナム当局は、同校のグエン・ティ・ウット・エム会長を出国禁止とした。
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これは、ホーチミン市人民委員会がファム・ミン・チン首相宛てに提出した報告書で明らかになったもの。出国禁止の理由は、「個人所得税の未払い」となっている。
エム会長は、2006年に幼稚園から高校までの一貫校としてAISVNを設立。保護者らは、無利子で資金を貸し出す代わりに、学費を無料にするという契約を同校と締結したが、返済期限が過ぎても資金が一向に返済されないと告発している。
これについて、告発を受けた同市警察は、同校と保護者との間で締結された契約は民事的な合意であり、さらに当事者間の責任を拘束する条項もないため、事件性の捜査根拠はないと回答した。
同市人民委員会は、財政局、計画投資局、内務局、労働傷病兵社会局をはじめとする関連機関に対し、AISVNと協力し、2023-2024年度末までの授業を確保する形で、教職員らの給与支払い計画を策定するよう指示した。
また市は、市内の学校に対し、AISVNから転校を希望する生徒を受け入れるよう呼び掛けているほか、AISVNが財務・人事上の問題を解決するまで、同校の2024-2025年度の学生募集を一時停止させている。直近の報道によると、国際バカロレア(IB)認定の市内7校が学生(1088人)の受け入れに合意した。
なお、エム会長は、新型コロナの影響と財務管理の不備が相まって学校は困難な状況に立たされており、正常な状態を取り戻すべく、財務再編を行っていると述べた。