ハノイ市タインスアン区クオンディン街区クオンハ(Khuong Ha)通りの狭い路地にあるミニアパートで12日夜に火災が発生し、56人が死亡、37人が負傷した件で、同市警察は20日、火災の原因を公表した。
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公安省刑事科学研究所の鑑定結果によると、火元は1階の駐車場に駐車されていたガソリンスクーターだった。出火原因は、スクーターの前部に搭載されていたバッテリーの漏電によるものだったと結論付けられている。
火災発生時は、電気ケーブルや電気メーター、周辺のバイクに次々と引火し、瞬く間に炎が燃え広がった。
同市警察は既にこの火災を刑事事件として立件し、ミニアパートのオーナーであるギエム・クアン・ミン容疑者(男・44歳)を防火防災規定違反容疑で逮捕した。
火災が発生したミニアパートは、2015年にタインスアン区人民委員会によって「個人住宅」として建設許可証が交付された。建設許可証によると、この建物の建ぺい率は70%、7階建てで、延べ床面積は1166m2となっていたが、実際に建設された建物は、建ぺい率が100%に達し、さらに7階建てではなく10階建ての長屋式住宅で、ミニアパートとして使用されていた。
1階は駐車場、2~9階は約40室の部屋(面積35~56m2)となっており、百数十人が住んでいた。部屋の一部は売り出され、一部は貸し部屋として貸し出されている。