ハノイ市人民委員会はこのほど、2030年までを視野に入れた2025年以降の都市経済発展計画を承認した。
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市はこの中で、同市交通運輸局が主管となって関連機関と協力し、2030年までに市内各区の都市部でのバイクの走行を制限すべく、バイク乗り入れ制限案を策定するよう指導した。
市はまた関連機関に対し、交通渋滞や環境汚染が発生する市内の一部への車両乗り入れ制限案を策定するよう指導した。2025年から2030年にかけて実施する予定。
ハノイ市は過去にも、バイク乗り入れ制限について繰り返し言及してきた。多くの専門家はその構想の実現可能性を懸念しており、「移動手段がなくなってしまう」として反対する声も上がっている。
交通出版社の元社長であるグエン・スアン・トゥイ博士は、「ハノイ市はバイクの乗り入れを制限するのに必要な条件を満たしていない。市内の道路のほとんどは道幅が狭く、二輪車の通行に適している。公共交通システムの整備も大きく遅れており、需要に十分対応できていない。こうした中でバイクの乗り入れを制限すれば、市民の生活やビジネスに困難が生じるだろう」とコメントした。