ベトナム保健省はこのほど、国内でも数例の感染者が確認されているサル痘について、「グループBの感染症」に指定した。「グループBの感染症」は、伝染性が高く、死亡の可能性がある危険な病気と定義されている。
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「グループBの感染症」に含まれるこの他の感染症としては、◇アデノウイルス感染症、◇ヒト免疫不全ウイルス(HIV/AIDS)、◇ジフテリア、◇インフルエンザ、◇狂犬病、◇百日咳、◇結核、◇デング熱、◇マラリア、◇麻疹、◇手足口病、◇水痘、◇ウイルス性肝炎、◇髄膜炎菌性髄膜炎などがある。
今回、「グループBの感染症」に指定されたことで、サル痘に対しては今後、感染症対策に関する法律に基づいた予防・防止措置が実施される。
感染症グループには他にAとCがあり、「グループAの感染症」は、死亡率が高い、または未知の病原体を伴う感染症で、伝染性が非常に高く、感染が急速に広がる特に危険な病気、「グループCの感染症」は、危険性と伝染性が低い病気と定義されている。因みに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は現在もグループAに含まれている。
ベトナム国内では11月10日までに、2人のサル痘感染者が確認されている。いずれもドバイ旅行中に発症し、帰国後、ホーチミン市熱帯病病院で受けた検査で陽性となった。既に二人とも退院しており、濃厚接触者を含めて他者への感染は確認されていない。