北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市人民委員会は5日、スマート自転車を活用した公共自転車(コミュニティサイクル)サービスの試行を開始した。
(C) thanhnien |
同事業は、フエ市人民委員会とドイツ国際協力公社(GIZ)およびベトソフトプロ株式会社(VIETSOFTPRO)が協力して展開するもの。事業は3期に分けて実施する。
5日に始まった第1期では、◇ナムスオン要塞跡、◇ナムタン要塞跡、◇グエンバンチョイ公園、◇トアカム船着場、◇ギンルオンディン公園、◇ホー・チ・ミン博物館、◇レロイ通り11番地の7か所にサイクルポートを設置し、各ポートに10~20台の自転車を配備する。
2022年12月から2023年6月までの第2期では、サイクルポートを19~20か所に増やす。
2023年6月から12月までの第3期では、フエ市内の各所にサイクルポートを設置し、アプリケーションの機能を統合して管理・運用・保守を行う。
利用者は、サイクルポートで自転車を借りて街中を移動することが可能で、使用後は最寄りのサイクルポートのいずれかに返却すればよい。同サービスは、市内で短距離を移動したいときなどに最適で、従来の公共交通機関を補完する存在になる見通し。
同サービスで使用する自転車は、QRコードによるスマートロックやGPSなどの機能を搭載しており、システム上で管理する。料金の支払いは電子決済やキャッシュレス決済が利用できる。
同事業を通じて、将来的にフエ市が「自転車都市」になることが期待されている。