ホーチミン市1区とクチ郡で27日から12歳~17歳の未成年者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種が始まる。これは同市保健局のグエン・フウ・フン副局長が明らかにしたもの。
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同市保健局は26日、市内各区・郡の医療センター、病院、診療所などの医療従事者約3900人に対し、未成年者向けワクチン接種の手配や、接種前のスクリーニング検査、接種後の副反応への対応などに関するオンライントレーニングを実施した。
市は1区とクチ郡での実施結果に基づき、今後、未成年者向けワクチン接種の対象地域を市全域に拡大する方針。
まずは16~17歳の高校生を優先して、未成年者のうち年齢の高い者から順に接種を開始する。1回目の接種は7日間で完了させ、2回目の接種もその後の7日間で終わらせる計画。
市は未成年者向けワクチンとして米ファイザー(Pfizer)製ワクチンを確保している。ベトナム国内では、ファイザー製ワクチンは「未成年者向けに接種を許可するワクチン」に指定されていないが、現時点でアメリカ食品医薬品局(FDA)によってこの年齢層への接種が承認されたのはファイザー製のみ。
なお、ホーチミン市教育訓練局が25日までに市内の中学校・高校の保護者を対象に実施した調査結果によると、保護者の92.1%が12〜17歳の生徒を対象としたワクチン接種に賛成している。賛成率が最も高かったのはホックモン郡の98.8%、最も低かったのは7区の79.2%だった。