新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組みである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」から調達するワクチンの第3弾が近くベトナムに到着する見通し。ただし、今回の供給量については明らかにされていない。
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9日に開かれたグエン・タイン・ロン保健相との会合で、国連児童基金(ユニセフ=UNICEF)ベトナムのラナ・フラワーズ代表が語ったところによると、世界保健機関(WHO)の承認を得た後、7月中にワクチンが供給されるという。
ベトナムはこれまでに、「コバックス・ファシリティ」を通じて、第1弾で80万回分余り、第2弾では英アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチン約170万回分を調達してきた。
ユニセフとパートナーが実施したアンケートによると、ベトナム国民の67%が「ワクチンを接種する準備がある」と回答。フラワーズ代表は、これについて「かなり高い水準」と評価した。
一方のロン保健相はこの席で、ベトナム国内で新型コロナ第4波が急拡大している中、当局はワクチン接種を実施して年末までに人口の70%が集団免疫を確保することを目標に掲げているが、海外からのワクチン納入が大幅に遅れている現状を伝えた。この状況を踏まえ、保健相は、今後7~9月中に国民により多くのワクチンを供給できるよう、ユニセフにワクチン調達分野での更なる協力を要請した。
なお、ユニセフを介したオーストラリアの政府開発援助の一環として、ワクチン保管用の大容量冷蔵庫1910台が7月末に、ワクチン輸送用の冷蔵トラック5台などが8月と9月にベトナムに到着する予定だ。