ホーチミン市で新たに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑陽性者1人が確認された。疑陽性となったのは7区タンキエン街区在住の34歳女性。マンションで1人暮らしをしており、近隣住民との接触はなかった。
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女性はデロイト・ベトナム(Deloitte Vietnam)に勤務しており、2月から7人の同僚とともに3区パスツール通りにあるパートナー企業の会計ソフトウェアプロジェクトに参加している。この同僚7人のうちの1人が、前日に陽性となったトゥードゥック市在住の男性(4514人目の感染者)だ。
女性は4月24日にベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)VN1180便でホーチミン市からハイフォン市に移動し、バスでドーソン区バンソン街区にある母親の自宅を訪問。5月1日からトゥイグエン郡カオニャン村にあるきょうだいの自宅に2日間滞在し、3日から5日まで再び母親の自宅に滞在した後、5日のVN1179便(16時30分発)でホーチミン市に戻った。
ホーチミン市では主に配車アプリのグラブ(Grab)やフードデリバリーを利用していた。6日と7日は出勤し、8日に38.5度の熱が出たため薬を服用したが、病院は受診しなかった。9日には7区の美容院「タニーブー(Tanny Vu)」に行った。
10日に倦怠感があったため自宅で休養し、11~14日は出勤。11日午後6時ごろには美容院「タニーブー」の1区の支店を訪れた。14日は退勤後に1区グエンフエ通りの書店に立ち寄り、帰宅。16日午後には友人と7区のマンション「M-ONE」の内見に行った。
その後、18日午前に同僚(4514人目の感染者)が疑陽性となったため、接触者として社内で検査を受け、7区の集中隔離施設に入り、同日夜に陽性の結果が出た。
女性はオフィスでプロジェクトメンバーやソフトウェアチーム、同じ階のスタッフなど計56人と接触があった。オフィスには監視カメラがなく、映像による接触者の特定はできないという。ホーチミン市疾病管制センター(HCDC)は、接触者の特定や検査を急いでいる。
現時点では、女性の行動歴などの観点より、女性から4514人目の感染者に感染した可能性が高いとみられている。