ベトナムで開発中の最初の新型コロナウイルスワクチンは、今年の第3四半期末ごろの国内生産開始を見込んでいる。22日に開かれた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会の会議で、保健省科学技術訓練局のグエン・ゴ・クアン副局長が明らかにした。
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クアン氏によると、現在国内では4つの組織が新型コロナワクチンの開発に参加している。このうちナノゲン社(Nanogen)の「ナノコバックス(Nanocovax)」が先頭を走っており、第2期臨床試験を開始した。保健省傘下のワクチン医学生物学研究所(IVAC)の「コビバック(Covivac)」は今月、第1期臨床試験に入ったばかり。第1ワクチン生薬製造会社(VABIOTECH)のワクチンは4月の第1期臨床試験開始に向けて準備中だ。ワクチン生物製剤研究製造センター(POLYVAC)も開発を進めている。
クアン氏はナノコバックスについて、「4月末に第2期臨床試験の結果を評価する。5月に第3期臨床試験を開始し、第3四半期末に終了を予定している」と述べた。第3期臨床試験が順調に進み、良好な結果を得られれば、初めての国産ワクチンの生産を開始できるとの見通しを示した。