ナノゲン社(Nanogen)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の第2期臨床試験の一環として、試験を管轄する国防省傘下の軍医学院は25日、被験者26人に2回目のワクチン接種を開始した。
(C) plo |
被験者26人は2月26日から3月10日にかけて1回目のワクチン接種を受けた。
26人を含む被験者計560人は、第2期臨床試験の2回目のワクチン接種で4グループに分けられ、うち3グループは第1期と同様に25mcg、50mcg、75mcgのワクチン接種を受けるが、残る80人はワクチンではなくプラセボ(偽薬)の接種を受ける。被験者の560人中105人は60歳以上、最年長は76歳の高齢者。
第2期臨床試験の1回目のワクチン接種を受けた後、一部の被験者に微熱や注射部位の痛み、筋肉痛、関節痛、倦怠感の症状が出たものの、短期間で消え、医学的介入は不要だった。
なお、「ナノコバックス」は2021年5月から9月にかけて第3期臨床試験を実施し、9月中に流通許可を取得する見通しだ。