台風9号(アジア名:モラヴェ、日本では台風18号)が28日正午ごろ、南中部沿岸地方のクアンナム省からビンディン省にかけての地域に上陸した。当局は台風が上陸する前に130万人を避難させた。
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午後2時までに同地方クアンガイ省が最も大きな被害を受け、家屋934軒の屋根が吹き飛ばされた。リーソン島(郡)では、民家の約3分の2が破損したほか、多くの船舶が沈没したが、島民は軍の基地に避難していたため、人的被害は出なかった。
ベトナム電力グループ(EVN)は安全対策として、事前に台風の影響が見込まれる省・市を一時的に停電とした。クアンガイ省の全域、ビンディン省の93%、クアンナム省の71%、フーイエン省の55%、ダナン市の47%、南中部高原地方ザライ省の20%が停電となっている。
計画停電と台風に起因する事故により、中部10省・市の170万世帯が停電の影響を受けている。
ダナン市からフーイエン省にかけての地域では、7.5~9.5mの高波が観測されている。
なお、台風の影響によりホーチミン市をはじめとする南部、東南部地方では翌29日夕方から雨が降り、東南部地方バリア・ブンタウ省沖から南部メコンデルタ地方カマウ省沖では荒波になると予想されている。