成田国際空港到着時に受けた新型コロナウイルス検査で陽性が判明したベトナム帰りの日本人男性N・Mさん(75歳)は、自身が社長を務める南中部高原地方ラムドン省の会社に毎日複数回にわたって連絡しており、自分のせいで隔離措置を受けることになってしまった社員らに謝罪の言葉を述べているという。
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社員のN・T・Dさんは、「社長は一人一人の健康状態を尋ねた後、隔離措置で家族と離れ離れにさせて申し訳ないと声をかけてくれます。それを聞くたびに、社長は何も悪くないのにと思って涙が溢れてきます。まるで家族のように社員と接してくれて、とても優しい社長です」と話した。
男性は陽性判定を受けると、すぐ地元当局に知らせて感染防止対策を取るようにと会社スタッフに連絡するなど、迅速な対応を取っていた。
Dさんは、「5日の昼にも社長と電話しましたが、特に症状もなく健康状態に問題はないと話していました。社長も隔離されており、これから2回目、3回目の検査を受けるとのことでした。陰性であることを願っています。元気にベトナムに戻ってきてくれると嬉しいです」と続けた。
なお、帰国前に男性との接触があった社員24人および1世帯(4人)は現在も寮などで隔離措置を受けているが、検査の結果はいずれも陰性だったという。