2018年夏季の高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)において西北部地方ソンラ省で発生した点数操作事件で、同省人民裁判所は29日、被告12人に有罪判決を下した。
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この事件は、同省の国家統一試験の監視・採点に当たっていた教育訓練局の職員や警察などが、共産党幹部や資産家の子供44人の試験用紙97枚の点数を引き上げたというもの。
贈賄罪に問われていた被告4人について、点数操作の対象になった受験生の保護者であるホアン・ティ・タイン被告(女)は執行猶予付き禁固3年、同じく受験生の保護者であるロー・ティ・トゥオン被告(女)は執行猶予付き禁固30か月をそれぞれ言い渡された。判決に従い、半年以上拘置されていた2人は裁判所で即時釈放された。タイン被告は4億4000万VND(約206万円)、チュオン被告は3億VND(約140万円)の賄賂を渡したことを認めている。
別の2人はより厳しい判決を受けた。ソンラ市職業訓練センターの元職員チャン・バン・ディエン被告(男)、同省警察の元上佐グエン・ミン・コア被告(男)は禁固8年をそれぞれ言い渡された。この2人は、複数の保護者から預かった現金をまとめて賄賂として渡したことが確認されている。
収賄罪と公務執行上の職権乱用罪の両方に問われていた被告3人について、教育訓練局の元試験・教育品質管理部長であるロー・バン・フイン被告(男)は計21年の禁固刑、同部の元職員グエン・ティ・ホン・ガー被告(女)は19年6か月の禁固刑、同局の元政治思想副部長カム・ティ・ブン・ソン被告(女)は10年の禁固刑をそれぞれ言い渡された。
公務執行上の職権乱用罪に問われていた残る被告5人は、執行猶予付き禁固24か月~禁固9年の判決を受けた。
点数操作の結果により、受験生たちは難関大学、また軍・公安の大学に進学していた。点数を引き上げられた受験生について、各大学は実際の点数が合格点を下回っていた人々を退学処分とし、実際の点数でも合格点を上回っていた場合には合格を認めている。
裁判所は「被告の行為は当局の尊厳を損なうだけでなく、社会的不平等を生み、国民に不信感を与えた」として厳しい判決を下した。