2018年夏季に行われた高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)で発覚した点数操作事件で、東北部地方ハザン省人民裁判所は25日、被告5人に有罪判決を下した。
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主犯格の同省教育訓練局元試験部長グエン・タイン・ホアイ被告(男・50歳)と共犯の元試験副部長ブー・チョン・ルオン被告(男・41歳)の2人はいずれも公務執行上の職権乱用の罪でそれぞれ禁固8年、禁固7年の判決を言い渡された。
同省教育訓練局の元副局長チエウ・ティ・チン被告(女)、同省公安局内政治安部の元副部長レ・ティ・ズン被告(女)の2人は、職務と権限を有する者の影響力を乱用して利益を追求した罪で、それぞれ禁固2年の判決を言い渡された。同じ罪に問われていた同省教育訓練局の元副局長ファム・バン・クオン被告(男)は執行猶予付き禁固1年の判決を言い渡された。
同事件では、受験生107人の問題用紙309枚で点数操作が確認された。点数を引き上げられた受験生たちの多くは、資産家や党機関、公安機関などの幹部の子供ということが確認されており、この中にはハザン省の当時の共産党委委員会書記チエウ・タイ・ビン氏の娘も含まれていた。同事件の発生後、ビン氏は同省党委書記を解任されて中央経済副委員長に就任した。
捜査結果によると、ルオン被告はホアイ被告の指示のもと、ホアイ被告らから提供された受験生の情報を使って1人で点数を操作していた。ただし、ホアイ被告とルオン被告の家宅捜索と銀行口座からは、受験生の保護者からの報酬などの痕跡は見つかっておらず、贈収賄の証拠を掴むことができなかった。
裁判所は、同省公安局が実施した捜査に不十分な点があったとして、贈収賄の行為があったか否かについて公安省に徹底的な捜査を行うよう要請した。