ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)はこのほど、建設中のメトロ1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の進捗に関する報告書を同市の国会議員代表団宛てに送付した。この中でMAURは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で案件の進捗に影響が出ていると述べた。
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それによると、COVID-19対策の一環として政府が実施している入国制限により、多くの外国人(主に日本人)専門家がベトナムに入国できずにおり、このことが進捗にも影響を及ぼしているという。
MAURの要請を受けて、同市外務局は公安省傘下出入国管理局に対し、外国人専門家の入国を特例で許可するよう求めたが、今のところ実現には至っていない。
メトロ1号線は現時点で全体の73%が完成。車両はベトナム輸送前の最終技術点検の試運転が既に日本で行われ、車両の搬入時期に合わせて日本人専門家も入国することになっている。
なお、車両の搬入後は、まずビンタイ駅(トゥードゥック区)~ロンビン駅(9区)の高架区間で技術検査のための試運転を実施する予定。
因みに、特例で外国人専門家のベトナム入国が認められたケースとしては、韓国のサムスン電子とLGグループのエンジニアなど数百人が入国後に隔離措置を受けるという条件付きで入国している。